カワセ係長とは?
カワセ係長こと長谷川氏は裁量トレーダー・自動売買プログラマーとしても活躍されています。
今記事で紹介しているダブルスチール投資法も考案されました。
2016年頃にはEA開発者として人気で、
- SCH-Trend system
- GSP-FLOATING SYSTEM
上記システムも開発されていましたが、EAの成績不振などもあって人気は低迷しているようです。
現在はEAの作り方をはじめ、基本ロジック、販促といったEA開発を学ぶことができるEA開発塾を開塾し塾長も務められています。
講座費用はネット調査によれば10~30万円という情報がありましたが、先日行われていた募集では298,000円でした。
このように、現在ではEA開発の講座などで生徒を集めており、自身の開発したEAで稼いでいるという情報は出てきませんでした。
では、実際にカワセ係長が開発したEAがどのようなシステムなのかを見ていきましょう。
カワセ係長が開発した「DST-system」とは?
DST-systemとはAUD/NZD(豪ドル/NZドル)の通貨ペアに対応したFX自動売買ツールです。
独自の手法であるダブルスチール投資法を採用したツールで、カワセ係長が開発しました。
現在は別バージョンの「DST-systemβ」が公開されています。
EAの特徴や売買ロジックについて見ていきましょう。
DST-systemの特徴
通貨ペア | AUD/NZD(豪ドル/NZドル) |
時間足 | 5分足(MA) |
取引手法 | グリッド |
最大ポジション数 | 指定なし |
両建て | なし |
自動売買システム | MT4 |
運用推奨会社 | AUDNZDのスプレッドが狭い会社 |
DST-systemを提供しているea-bankを閲覧したところ、確認できた情報は上記の通りになりました。
取引手法はグリッドトレードを採用しています。
DST-systemのダブルスチール投資法とは?
ダブルスチール投資法は、グリッドトレードを用いた投資スタイル。
グリッドトレードとは等間隔の値幅で注文しポジションを取るというトレード方法です。
例えば、米ドル/円が1ドル=98円の場合、100.00円から100.50円、101.00円というようにその時点の価格から買いか売りかを判断して0.5円ごとに買いエントリーを行います。
注文後、一定の値幅(pips)を獲得したら決済するということを繰り返し行うのです。
ダブルスチール投資法では「1日30pipsの獲得」を目指しているので、以下のように決済をしていきます。
- 100.00円注文→100.30円決済
- 100.50円注文→100.80円決済
- 101.00円注文→101.30円決済
このように等間隔での注文→決済が繰り返し行われます。
この手法はFX会社のマネースクエアが特許取得しているトラリピ(トラップリピートイフダン)と非常に似ているトレード手法です。
DST-systemの実績
DST-systemのバックテスト
10年以上のバックテストの結果、右肩上がりとなっています。
ダブルスチール投資法では、等間隔に注文し決まったpipsで決済していくので、テクニカル分析を必要としません。
レンジ相場で手堅く稼いでいきます。
DST-systemのフォワード実績
基本的には右肩上がりですが、2019年12月に1度大きな損失で急落し、その後持ち直しています。
ダブルスチール投資法の口コミ・評判
ここ最近の口コミはなく、2017年頃の口コミを拝見しましたがあまり良い評価を得ていません。
ダブルスチール投資法は1日30pipsの利益を積み上げる手法なので、1,000通貨で取引する場合は1日300円ほどしか稼げません。
そのためそれなりの収益を出そうとすると高い通貨で取引する必要がありますが、最大証拠金が減少するドローダウンもしばしば発生し損失がかさむようです。
ドローダウンによって考案者であるカワセ係長ご本人が「運用停止」を推奨しています。
DST-systemの導入方法
現在、DST-systemはDST-systemβとして公開されています。
DST-systemβを公開しているのが、カワセ係長が運営する「EA-BANK」というサイトです。
EA-BANKはDST-systemβをはじめ50種類以上のEAが無料で利用できるサイトとなっています。
EAを利用するには下記の手順を踏む必要があります。
必ず指定したFX会社で口座を開設せねばならず、元々所持している口座だとEAは使えないので注意しましょう。
まとめ-DST-systemを運営する際は十分検討しよう
ダブルスチール投資法がどのようなものかお分かり頂けましたでしょうか。
「1日30pipsを積み上げる」というキャッチコピーで紹介されているものの、評判はあまり芳しくありません。
また、開発者のカワセ係長自身も、このEAで実際に稼いでいるという情報はなく、EA開発のスクールや他の投資をメインで行っているようなので、その点はしっかり考えた上で使用を検討した方が良いでしょう。
売買ロジックやバックテストなどは公開されているため、気になる方は、まずはデモ口座で試験的に運用されてみ流のが良いかもしれません。
DST-systemに限らずEAを利用する際はしっかりと検証し、安定的なトレードを行うようにしましょう。