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証拠金とは?仕組み、有効、余剰証拠金との違い、維持率の計算方法

安全な取引をするためには、証拠金についてよく理解しておく必要があります。

証拠金について理解せずに取引をすることは、自分の限界を知らずして相場に挑んでいるようなもの。

限界を知っていなければ引きどころも分からず、結果的にロスカット(強制決済)に至ってしまいます。

そうならないためにも、よく理解しておきましょう。

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証拠金(しょうこきん)とは

FXは通貨を売買する取引です。売買にはお金が必要ですよね。

そのため、トレードを行う投資家は、証券会社にお金を担保として預けます。

このお金を、証拠金といいます。

また、現在の日本国内では、レバレッジ25倍まで利用できるため、個人のトレードに最低限必要な証拠金は取引額の4%となります。

このトレードに最低限必要な証拠金のことを必要証拠金といいます。

例えば、1ドル=100円の時に1,000ドル分の取引を行う場合、最低でも 1,000×0.04=40ドル=4,000円が必要になります。

この場合、4,000円が必要証拠金です。

証拠金維持率と計算方法

前項で必要証拠金についてお話ししましたが、あくまでこれは最低限必要な金額であるということに気をつけなくてはなりません。

具体的に、何に気をつけなくてはならないのでしょうか。

次の例をご覧ください。

現在1,000ドルのポジションを保有しているとしましょう。ドル円のレートが1ドル=100円であるとすれば、必要証拠金は4,000円です。

このときの証拠金が8,000円である場合、必要証拠金に対する証拠金の割合は200%です。

この200%という数字を、証拠金維持率といいます。

証拠金維持率は、(証拠金÷必要証拠金)×100として計算できます。

「証拠金=必要証拠金」の状態は、「全ての資金を突っ込んでいる」と言い換える事ができます。

つまり、余っている資金が無いのです。

何が怖いのか、もうお分かりですよね?

お察しの通り、ロスカットにかかる直前なわけです。

ロスカットとなる証拠金維持率は証券会社によって異なり、100%に設定している会社もあれば、80%や50%といった会社もあるので一概には言えませんが、証拠金額が必要証拠金に満たない状態が目前であることに変わりはありません。

ロスカットは「相場からの退場」と云われており、FXにおいては完敗を意味します。

退場しないためにも、証拠金維持率は常に気にしておきましょう。

有効証拠金、余剰証拠金とは

ここまでの内容を更によく理解するために、有効証拠金・余剰証拠金についても説明していきます。

有効証拠金

有効証拠金とは、証拠金と含み損益を合計したもので、ポジション保有中の純資産額ととらえることができます。

有効証拠金は、次の様に表すことができます。

「有効証拠金=証拠金+含み損益」

FXのレートは市場が開いている限り常に変動しており、それに伴って含み損益も変化します。

つまり、有効証拠金も常に変動します。

含み損益は、ポジションを決済して初めて「損益」として確定されます。

この時、有効証拠金も新たに証拠金として確定します。

①「有効証拠金=証拠金+含み損益」
②ポジションを決済し、含み損益を損益として確定
③「証拠金+確定した損益」が新たな証拠金に

少しわかりにくいので、具体例を考えてみましょう。

証拠金10,000円、1ドル=100円の時に、1,000ドル分の買いでエントリーしたとします。

その後、1円上がって1ドル=101円になりました。

この時点での含み損益は、1円×1,000ドル=1,000円 です。

ポジションを利確して1,000円の利益を確定しました。

すると、今の資産の合計は 10,000(証拠金)+1,000(利益)=11,000円 ですね。

これが、次の取引における証拠金となるわけです。

余剰証拠金

こちらは幾分簡単です。

余剰証拠金とは、有効証拠金から必要証拠金を引いた金額のこと。

取引中に余っている証拠金を指します。

投資家は余剰証拠金額の範囲内でのみ、追加注文が可能となります。

「余剰証拠金が0=余っている資金が無い」と言い換える事ができるので、この時の証拠金維持率は100%となります。

かなり危ない状態ですね。

先程から、証拠金維持率が100%であることはかなり危ないと繰り返しお伝えしています。

次項では、証拠金維持率は何%を保てば良いのかを説明していきます。

証拠金維持率の安全圏目安と維持の方法

安全といわれている証拠金維持率の目安はトレードのスタイルによって異なります。

また、1トレードにかける時間が長いほど高い証拠金維持率を維持しておく必要があります。

長い時間ポジションを保有しているのは、自分の資金を長い時間リスクにさらしているということ。

高リスクなトレードほど証拠金維持率を高めに維持しておく必要があるのは言うまでもありません。

以下、レバレッジ25倍時の証拠金維持率の安全圏目安です。

スキャルピング

スキャルピングは、数秒~数分の時間をかけて行うトレードスタイルです。

ポジションを保有している時間が短いため、証拠金維持率は300%ほどあれば安全圏といえるでしょう。

デイトレード

デイトレードでは、1日~数日をかけてトレードを行います。

数日の間に相場の流れが大きく変化することはよくありますので、600%程度を維持しておくと良いです。

スイングトレード

数日~数週間をかけて取引をするトレードスタイルです。

数週間もあれば相場環境がガラッと変わることは珍しくないです。

どんな環境にも耐えられるように、1000%程は維持しておきたいですね。

ポジショントレード(長期トレード)

スイングトレードよりも更に長い、1カ月~数年という期間をかけて運用をしていくスタイルです。

スイングトレードと同様に、どんな相場環境にも耐えられるような証拠金維持率を保たなければなりません。

基本的には1000%以上であれば問題ありませんが、何が起こるかわからないのが相場です。

ポジショントレードを行う際には、適度に証拠金維持率をチェックしておきましょう。

証拠金維持率を維持する方法

ここまで、証拠金維持率はトレードスタイルによって一定以上を保つ必要があることをお話してきました。

では具体的に、どのように証拠金維持率を保てば良いのでしょうか。

①資金に合ったlot数を定める

エントリー前、きちんと根拠を持ってlot数を決めていますか?

証拠金額はもちろんのこと、損切ライン、相場環境などの要素を考慮したうえでlot数を決定しましょう。

lot数は大きいほどリターンが高くなるので、無理をして高lotトレードをしてしまう経験は誰にでもあるでしょう。

たまたまその時に勝てたとしても良いトレードとはいえないので成長につながりませんし、安定して勝てるようになりません。

自分で設定したルールを厳守することが、トレード上達への最短路です。

②資金を追加投入する

証拠金維持率は (証拠金÷必要証拠金)×100% で表されます。

これを上げるには、証拠金額を上げればいいですね。

そのためには、資金を追加投入しましょう。

しかし、これはあくまで最終手段だと思っておいてください。

追加投入することは、「最初に入金した証拠金額では足りなかった」ということです

証拠金額が足りなくなるのは、上手くトレードができていない証拠です。

含み損が解消される見込みがなさそうなら、さっさと降りてしまいましょう。

・両建てはNG

FXでは、買いと売りのポジションを同時に持つことができます。これを、両建てといいます。

両建てをすると証拠金維持率を固定することができるため、稀に両建てを進めるような情報が見られます。

エントリーする時、この先のレートが上がるか下がるかを予想してエントリーしますよね。

予想した方向へポジションを持つわけですが、両建てはその予想と逆の方向へもポジションを持つことを意味します。

トレードの軸がブレてしまっているわけです。

全て予想通りにいくことはありませんが、あまりに大きく外してしまった場合はあきらめて降りた方が吉です。

証拠金維持率を維持するために両建てをすることは控えましょう。

まとめ

証拠金というキーワードがいかに重要か、おわかりいただけたかと思います。

証拠金、必要証拠金、証拠金維持率、有効証拠金、余剰証拠金についてご自身の言葉で説明できますか?

FXにおいて最も重要な概念の一つである証拠金。

この仕組みの理解なくして安全なトレードはできません。

どんなに安全にみえるトレードでも、リスクが0になることはありません。

証拠金額に合ったトレードで、可能な限りのリスク回避ができるように心がけていきましょう。