「FXを始めたい!」
でも、FXについてなにも知識がないし、始め方もイマイチわからない…。
といった方でもまったく問題ありません。
なぜなら、FXの門戸は誰でも平等に開かれており、また求められる知識も多くないからです。
では初心者がFXを始める際に、求められる必要知識とはどのようなものでしょうか?
FXとは?初心者が最初にやること基礎知識とは
FXを始めるにあたって、求められる知識量はそこまで多くありません。
基本用語や注文方法を知っておけば十分であり、相場のセオリーや細かい理論等は実践を重ねることで身につくからです。
基本用語の詳細は上記記事で解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:サルでも分かるFXの仕組みと基本!初心者にできる利益を出すやり方
以下は初心者がFXを始めるのあたり、とくに知っておくべき知識をピックアップしました。
そもそもFXとは?
FXは外国為替証拠金取引を意味し、英語表記でForeign Exchangeになります。
普段使用しているFXというワードはこの頭文字であり、海外FX会社では省略形のFOREXと表記することもあります。
また初心者が知っておくべきことはFXに必勝法はないということです。
よく勘違いしがちなのは、
「◯◯の理論を知らないから負けた!」
と、執拗にノウハウや手法を追い求め努力の方向を誤る傾向があります。
重要なのは実践の失敗から学び、トライアンドエラーを繰り返すことであり、それがなにより上達への近道になります。
損切り注文とは
損切り注文は、含み損を抱えているポジションの損失を確定させる注文のことです。
通貨を保有したレートが、現在レートより下回っていた場合の差額
評価損ともいう
損切りの難しいところは、個人個人で正解が異なるところにあります。
たとえばコロナショックのような大規模な下落相場を考えてみましょう。
コロナショックの初期段階で損切りを実行して、
「早めに損切りをしておいて良かった!」
と感じる人もいれば、一貫して損切りを実行せずに、
「相場が回復したから、損切りしないで良かった!」
と捉える人もいるでしょう。
しかしこれはどちらも結果論であり、次も同じ運用方法で上手くいくかはわかりません。
あらかじめ損切りラインを設定するなど、必要に応じて損切りをしなければ、より大規模な相場変動があった場合、強制ロスカットになりかねません。
強制ロスカットとは
強制ロスカットはFX会社によって、強制的に損切り注文が執行されることです。
抱えている含み損を確定させるので大きく資産を減らすことになりますが、これ以上の損失を防ぐ安全装置とも言えます。
執行される条件は、証拠金維持率(以下式)一定の水準を下回ったときです。
証拠金維持率(%)= 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%
初心者のうちは、証拠金維持率を高めに保ち、強制ロスカットを避ける運用を心がけましょう。
証拠金維持率を高める方法は主に2つあります。
- 口座に資金を多めに入金する
- 保有ポジション数を減らす
上記の処置をすることで、適用されるレバレッジを抑えることができるので、証拠金維持率を高く保つことができます。
関連記事:FXの1ロットやレバレッジとは?国内海外口座の違いを解説
分析スタイルについて
FXは大きく分けて2種類の分析方法があります。
エントリー時は、どちらかの分析手法に基づいた根拠を持つことが重要なので、どちらの分析を主として扱っていくか、得意スタイルを確立させましょう。
ファンダメンタルズ分析とは
ファンダメンタルズ分析は、経済活動などの状況から相場を分析と予測をすることです。
経済活動の状況を示す主な指標は以下の通り。
基本的には通貨の価値は、発行元の国力を反映しています。
つまりA国の経済成長が発表されれば、A国の通貨が買われ、絡んだ通貨ペアのレートが上昇していきます。
小まめに経済ニュースなどをチェックして、国際情勢に強い方におすすめです。
テクニカル分析とは
テクニカル分析は、チャートの形状、取引パターン、実績から相場を分析と予測することです。
実際の取引ではチャート上に各分析手法を適用させて、エントリーの根拠づけを行います。
分析手法は数多くありますが、これら全てを覚える必要はなく、自分が扱う手法をいくつかピックアップして重点的に理解を深めることがおすすめです。
数字に強く、何回も検証を重ねて実践できる人に向いている分析方法です。
初心者のFXの始め方!手順3ステップ!
FXの始め方は、以下の流れに沿った非常にシンプルなものです。
ここからは、各段階の詳細について解説していきます。
ステップ1:FX会社から口座開設する
まずはどこでもよいので、ご自身に合ったFX会社から口座を開設しましょう。
とはいえ初心者だと、どこの会社がよいのか見当がつかないのではないでしょうか。
そこで吟味すべき点として以下の要素を意識してみましょう。
これらはFX会社によってそれぞれ異なりますが、初心者であれば上から順番に重視すべきです。
デモ口座について
FX会社によってはデモ口座を開設することができます。
仮想マネーを利用して取引を体験できる口座。
。実際の通貨レートを利用して取引できるので、実トレードと同様の経験が得られる。
本口座で取引を始める前にまずはデモ口座を開設して、FXとはどういったものか、自分の取引スタイルを掴むとよいでしょう。
デモ口座であっても成績によっては景品を出すFX会社もあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
スプレッドについて
スプレッドはFX会社やあつかう通貨ペアによって大きく異なります。
通貨ペアを売買するときの買値と売値の差
。売買の差はFX会社の収入源となるため、狭いほどトレーダーにとってお得
スプレッドの差は微小だとしても、無視することはできません。
例えばUSD/JPYを1万通貨取引する場合、スプレッドが0.1pips違うだけで、1回の取引に10円の差が出てしまいます。
つまり年間で1000回取引すれば、それだけで収支に1万円の差が開くので、極力スプレッドが狭いFX会社を選ぶに越したことはないでしょう。
スワップポイントについて
スワップポイントは2カ国間の金利差から得られる(支払う)お金になります。
上図のように、2カ国間の金利差からスワップポイントを算出することができます。
メキシコと日本の金利差は現在(2020.8)5.1%程ですが、日本円をメキシコペソに換金していれば、この差分を日割りで受け取ることができます。
つまり1万円をメキシコペソに換金すれば、年間通して510円分のスワップポイントが付与されるというわけです。
スワップポイントもFX会社によって大きく異なるので、より多く貰える口座を選びたいところです。
約定力について
約定力にもこだわりが持てるようになれば、中〜上級者と呼べるかもしれません。
約定力はスイスフランショックのような瞬間的大暴落に直面した際に重要になってきます。
上図のような状況では約定力が弱ければ、指定したレートで注文が執行されにくくなるからです。
つまり損切りが注文についても執行されず、想定外のラインで損切りされる可能性がある、その分損失も大きくなります。
関連記事:FX初心者の注意点は?失敗談と自動売買で運用して稼ぐ方法とは?
ただし現状国内の大手FX会社は、どこも企業努力として約定力の向上に注力しており、良くも悪くも差がないのが現状です。
ステップ2:入金する
入金方法は銀行窓口から直接入金する方法と、「楽天銀行」のようなネット銀行を経由する方法の2種類が一般的です。
ただし銀行振込の場合は手数料が高く、また銀行が営業している時間も制限があります。
そのためネット銀行から入金する方が料金もお得でスムーズに入金ができます。
まだ開設していない方は、FX会社の口座と同時期に開設を済ませておくべきでしょう。
ステップ3:トレードを開始する
ここまでの準備が整ったら、あとはトレードを開始するだけです。
デモトレードなら問題ありませんが、自身のお金を運用する場合は、始めから大勝負を臨むべきではありません。
まずは低レバレッジ、小ロットで取引をはじめ、自分に合った取引スタイルを見つけていきましょう。
関連記事:FXの基本戦略用語を解説!初心者が失敗しないためのテクニックとは?
初心者におすすめ!もしFXの知識がない場合の稼ぎ方
もしFXの知識が足りていなければ、どうなるのでしょうか。
まだまだFXの勉強が足りないと感じて、いつまでも実トレードに踏み出せない初心者トレーダーも多くいます。
FXはお金を失うリスクもあるので勉強熱心なのは感心ですが、実践なしに成長なしです。
そこで少しでも相場参入のハードルを下げるために、初心者の方は以下の内容を覚えておくと良いでしょう。
FXの知識不足=勝てないワケではない
初心者が陥りやすい失敗として、執拗に知識やノウハウを詰め込む傾向が見られます。
知識や理論が不足しているからといって、勝てないわけではありません。
勝ちの難易度は相場環境によって異なり、また優れた手法や相場観であれば多少の知識不足は影響を受けないでしょう。
あくまで基礎知識は参考程度であり、勝てない理由を知識不足だと決めつけては成長の妨げになります。
初心者を脱するために理論武装するのではなく、実トレードの経験を積むことが何よりの重要なのです。
デモトレードの結果≠実トレードの結果
デモトレードで十分に勝てる自信が付いてから、実トレードに挑戦しましょう!
確かにデモトレードはFXの基本を理解するには十分ですが、デモトレードの結果がそのまま実トレードに反映されるわけではありません。
デモトレードは実際にお金を運用しているわけではなく、メンタルの影響を受けません。
仮想のお金ならば躊躇なく損切りできるパターンでも、自分のお金を失うとなればそうもいきません。
メンタルや資金管理術を鍛えるには実トレード経験しかないので、デモトレードで取引スタイルを身に着けたら、実トレードに時間を注ぐようにしましょう。
FX自動売買の運用に任せてみる
FX初心者であれば、裁量トレードから始めるのではなく、自動売買から入ってみるのもオススメです。
あらかじめ組み込まれたアルゴリズムに従って自動で取引を行うツール
。24時間相場を監視することができ、オンオフの切り替え操作も容易に可能
初心者にすすめる最大の理由は、自動売買は誰が運用しても結果が同じになる特徴があります。
一方で裁量トレードは技量やメンタルに大きく左右され、初心者にとって収支を安定させることは難しいでしょう。
FXの自動売買は、常にアルゴリズムに従った取引を永続的に繰り返す仕組みであるため、メンタルの影響を受けず結果は誰でも同じになるのです。
関連記事:FXで儲けるなら自動売買がおすすめ!安定した稼ぎ方を解説
まずはFX自動売買から運用を始め、長期間相場に生き残ることを優先させてみてはいかがでしょうか。
まとめ:FXとは?初心者でも分かるfxの基礎知識と始め方を徹底解説
本記事で紹介した内容は以下の通りです。
冒頭でもお伝えしましたが、FXを始めるにあたって、求められる知識は多くはありません。
何事も準備は大事ですが、完璧主義に陥れば、始めるハードルがどんどん高くなってしまいます。
スタートに時間をかけるよりは、実践経験から知識を吸収し、トライアンドエラーの習慣をつける方が、より早く成長できるでしょう。
本記事の内容は以上になります。
これからFXを始める方にとって、参考にしていただければ幸いです。