CFD取引(差金決済取引)とは?
CFDとは「Contract For Difference」の略語で、差額決済取引といいます。
差額決済取引とは現物の売買は行わず、FXのように買いと売りの価格差で決済を行う取引方法です。
例えば100万円で購入した銘柄が120万円の時点で決済したら20万円に利益、反対に80万円の時点で決済したら20万円の損失というような仕組みですね。
またCFD取引ではレバレッジもかけることができるので、資金以上の大きな取引をすることもでき、DMMのCFD-Indexではレバレッジは10倍までかけることができます。
CFD取引にはどんな種類があるの?
株価指数・株価指数先物CFD
株価指数CFDは国内・海外の株価指数を対象にして取引することができます。
また株価指数先物の価格変動を対象にして取引する株価指数先物CFDもあるので間違いないように注意しましょう。
商品現物・商品先物CFD
海外商品の価格変動を対象にして取引するCFDの銘柄です。
- 商品現物の価格変動を対象とした商品現物CFD
- 商品先物の価格変動を対象とした商品先物CFD
株価指数と同じように、商品CFDにも上記2種類の銘柄があります。
債権先物CFD
国内・海外の国債先物の価格変動を対象にして取引する銘柄を債権先物CFDといいます。
通貨CFD
通貨CFDの1つとしてあるのがFXです。
皆さん、ご存じの通り通貨ペアの価格変動を対象にして取引を行います。
株式CFD
国内・海外の現物株の価格変動を対象として取引することができます。
CFDはFX・先物・信用取引とどう違うのか?
FXとの違い
CFDとFXに根本的な違いはありません。
違いがあるとすれば上記3種類となります。
CFD | FX | |
取引時間 | 銘柄によって異なる | すべて同じ |
銘柄の量 | 豊富 | 通貨ペア |
証拠金率の判定基準 | 健玉ごと | 口座全体 |
FXで取引する際はどの通貨ペアでも取引時間は全て同じですが、CFDは銘柄ごとに実に様々な金融商品が含まれているため取引時間に違いがあるのが特徴です。
例えば日本株だと日本市場が開いている9~15時の間で取引でき、アメリカ株であればアメリカ市場が開いている22時30分~翌5時まで取引できます。
また米ドル/円というようにFXだと取引できるのは通貨ペアのみですが、CFDは株価指数といった広い幅で取引することが可能です。
口座全体の証拠金維持率で判断するFXに対し、健玉ごとに証拠金維持率を判断するのがCFDです。
先物取引との違い
CFD | 先物取引 | |
決済期限 | 無 | 有 |
レバレッジ | 固定 | 銘柄によって変動 |
取引手数料 | 無 | 有 |
先物取引とCFD取引の違いは上記3項目になります。
先物取引とCFD取引の大きな違いは、決済期間があるかないかです。
先物は決済期限いわゆるSQが設けられており、含み損や利益が出始めたタイミングであったとしても期限が来ると決済されるので注意して下さい。
信用取引との違い
CFD | 信用取引 | |
決済期限 | 無 | 有 |
売買単位 | 1株 | 単元数 |
レバレッジ単位 | 大きい | 低い |
銘柄数 | 少ない | 多い |
決済期限があるのは先物取引と同じです。
CFD取引と信用取引では、売買単位に大きな違いがあります。
信用取引では単元数(100株)単位でしか売買できませんが、CFD取引では1株から購入できるので少額でも取引が可能です。
例えば1株5000円であれば、先物取引では50万円の資金が必要ですが、CFD取引では5000円で売買することができます。
CFDのメリット
取引可能な銘柄が豊富です。
FXで取引する場合は、通貨ペアのみですが、CFDであれば豊富な銘柄で取引することが可能です。
CFDの大きなメリットの1つといえるでしょう。
また株価指数CFDはFXと違って明確なトレンドが出やすく、トレンドに1度乗れば初心者でも収益を上げやすいといったメリットがあります。
CFDのデメリット
明確なトレンドが出やすい株価指数CFDですが、通貨と比較すると市場参入者が少なく市場の流動性は低いです。
流動性が通貨より低いため、スプレッドがFXより高くなる傾向があります。
また利用しているFX業者によってはCFD取引を行っていない場合もあり、その場合はCFD取引に対応している別業者でCFD専用口座を開設する必要です。
初心者の方で今後様々な取引をしたいと考えている方は、そのあたりも注意しながら業者を選ぶようにしましょう。
まとめ-CFD取引をしっかりと理解しておこう
CFD取引がどのようなものなのか紹介させて頂きました。
投資初心者の方だと少しややこしいかもしれません。
ただ今後、FXだけでなく株などの様々な投資を行うとしている方は目にする頻度は高くなる取引方法と言えます。
そのため、どのようなものなのかだけでも最低限理解しておくと良いでしょう。