FXに限らず、どの分野においても基本となるテクニックが存在します。
また上達して、次のステージへ上がれるのは基本テクニックを徹底的に身につけた人です。
FXを始めたはいいが、なかなか利益を出せない人は基本となるテクニックを疎かにしていないでしょうか?
本記事ではFXで初心者が失敗しないために、以下の基本テクニックを紹介していきます。
- 損切り
- 逆指値
- レバレッジ
- ナンピン
- 窓開き
- アービトラージ
知っておくことで、相場を有利に立ち回る事が出来、不要な損失を回避できるので是非参考にしてみてください。
FXのプロでも難しい?損切りでリスクを減らす手法
「損切り注文」は百戦錬磨の熟練トレーダーであっても、至難の技です。
自分の運用資金を減らすという行為は、お金を稼ぎたいという欲望とは真反対を向いており、心理的になかなか実行できるものではありません。
しかし時には、資金を圧迫する負債ポジションを「損切り注文」で整理するのも重要です。
含み損が大きくなってきた時に、スイスフランショックのような暴落に巻き込まれれば、一発で退場になってしまします。
上図の赤枠では、EUR/CHFがたった20分間で3800pipsも下落するという異例の事態となり、損切りできなかった多くのトレーダーが資金を失ってしまいました。
しかし先ほど申し上げたように「損切り注文」は熟練トレーダーであっても難しく、初心者トレーダーであればなおさらそう感じることだと思われます。
そのため、ある程度相場に慣れるまでは、裁量で「損切り注文」を行うよりも、システム的・機械的に「損切り注文」を行う、自動売買ツールでの運用を推奨します。
サーバー大混乱!?FXの注文方法の逆指値を設定しよう
テクニックというよりは、初心者トレーダーに留意していただきたい点になります。
保有ポジションが一定のラインまで逆行したら、損切りを行う「逆指値注文」は設定していますでしょうか?
相場が急変した時に、慌てて損切りを試みても、実際には意思とは関係なく実行できないのはご存知でしょうか?
というのも相場に大きな値動きが起きたとき、多くのトレーダーの注文が殺到することになるので、FX会社のサーバーがダウン、もしくは混雑していてまともに取引出来ないためです。
相場混乱中はログインすらできず、やっとのことでログインできたと思ったらすでにロスカット…といったことになりかねません。
何か起きた時(大暴落)に行動(損切り)しても既に手遅れになることがあるので、必ず「逆指値注文」を設定してリスクを留めましょう。
少額でも始められるレバレッジ取引
レバレッジというのは「てこの原理」のこと。
レバレッジをかけることで少額からでも大きな金額の取引が可能になります。
例えば海外の取引所のXMであれば、888 倍のレバレッジがかけれたりします。
・メリットは、少額から大きなお金を得ることができる可能性がある。
・デメリットは、相場が予想した方向と逆に動いた場合、大きなマイナスになってしまい、強制ロスカットになってしまう場合がある。
などがあります。
強制ロスカットというのは、預けている資金の一定以上のマイナスになった場合、持っているポジションを強制的に決済してしまう仕組みのこと。
上手く利用するポイントは、資金に余裕を持ってレバレッジをかけることです。
十分な資金があれば、相場の急変動に耐えることができます。
資金が少い場合、レバレッジ倍率を下げるか取引ロット数を下げるかして調整をしましょう!
単純に儲かりやすいFXナンピン必勝法について
為替にはある程度、適正レート(例:1ドル=100〜120円)が決まっています。
それゆえに、一度適正レートから下落(上昇)した時でも、その後戻ってくる可能性が高いと言われています。
その下がった(上がった)タイミングに、新規にポジションを買増し(売増し)することを「ナンピン」と呼びます。
初心者向きのFX参考書では、ナンピンは御法度とされていますが、ルールに忠実である場合、立派なトレード戦略になります。
一例として、EUR/JPYをナンピン戦略で運用したバックテストを紹介します。
上図は直近5年間のEUR/JPYチャートになります。
チャート上では110〜140円の価格を推移しており、中心である125円を適正レートとして考えてみましょう。
下の赤枠内で買いナンピン・上の青枠で売りナンピンを以下のルールでトレードした場合、運用推移はどのようになるでしょうか。
運用推移は以下のようになります。
5年間の運用で、約180万円の資金で250万円の利益が得られていることが明らかになりました。
また運用期間中も、大きく含み損を抱えていません。
「ナンピン」の有効性がお分りいただけたでしょうか。
また手動で都度ナンピンを繰り返すのは、面倒だという方でも問題ありません。
最近はナンピン主軸に自動で取引するツールも普及しているので、そちらで運用してみるというもの一案です。
勝ちやすいトレード手法の窓開き・窓埋めとは?
勝率の高いトレード手法の一つとして、「窓開き・窓埋め」を狙うテクニックを紹介します。
金曜日の終値から月曜日の始値にかけて為替レート値が飛ぶこと
初心者FXトレーダーが注意すべき点は、チャート上の開いた空間には値がつかないということです。
そのため通常損切り設定をしていようとも、上手く機能しないことが多く、最悪のケースは、窓開き後の想定外のレートで強制ロスカットされることです。
続いては窓埋めについて紹介します。
開いた窓を埋めようとする相場の値動きのこと
この窓埋めの動きは高い確率で起こるため、この相場の値動き狙いでエントリーや決済をすることで、利益を狙うことができます。
上図のように窓開きで飛んだ値は、窓埋めによって戻されることが多く、この瞬間のみを専門にしているトレーダーも存在するほど確立された手法です。
しかし窓開きが起きたからといって、必ずしも窓埋めが起こるわけではありません。
重要なのは、相場を長期視点で捉えることです。
上図のようにチャートを長期で捉えた時、長らく下落が続いた後、さら下落する方向に窓が開いた時は値戻り起こりにくいので注意が必要です。
FXの必勝法アービトラージ(裁定取引)とは?
FXに必勝法はありませんが、理論的に負けない手法が存在します。
それが「アービトラービ(裁定取引)」と呼ばれるものです。
スワップポイントが儲かるようにFX会社を組み合わせて、両建てポジションを持つこと
以下のイメージ図をご覧ください。
選定した異なるFX会社で両建てポジションを持つことで、為替変動の影響を受けずスワップ収入だけを受け取ることが可能です。
強制ロスカットさえ回避することができれば、ほぼノーリスクでスワップポイントを受け取ることができます。
為替差益を狙うよりも、毎日コツコツ収入が欲しい方にオススメの運用手法です。
まとめ FX初心者が失敗しないためのテクニックとは
本記事では、FX初心者が失敗しないためのテクニックやトレード手法などを紹介いたしました。
- 損切り
- 逆指値
- ナンピン
- 窓開き
- アービトラージ
しかし覚えたからといって、いきなり実戦で運用できるものではありません。
初心者トレーダーの方は、いかにして損失を回避するか、資金管理を徹底した上で、利益を追求するのは後回しぐらいに捉えてください。
利益よりも損失、資金管理、まずは相場に生き残ることを最優先して少しずつ経験を積んでいくことを推奨します。
参考にしていただければ幸いです。