FXトレードにおいて様々な取引プラットフォームがありますが、有名なものといえばMT4/5ではないでしょうか。
実は現在、MT4/5よりも評価を得ているプラットフォームがあります。
それがcTrader(シートレーダー)です。
今記事ではcTraderがどのようなプラットフォームなのか紹介していきます。
cTrader(シートレーダー)って何?
2011年にSpotware Systems社というロンドンの会社が開発し、リリースされたプラットフォームのことをいいます。
2018年には「Finance Magnates 2018 Awards」のFXトレードプラットフォーム部門にて最優秀賞など様々な賞を獲得し、多くのトレーダーに注目されました。
MT4と比較しても同等かそれ以上の実力を誇っており、cTraderを利用したトレーダーからはその機能と利便性の高さに高い評価を得ています。
しかし、リリースして2021年で約10年を迎えますが、依然としてMT4が標準のプラットフォームとして採用しているFX業者が多いという現状があります。
cTraderとMT4の違い
ctrader | MT4 | |
取引方法 | ECN | STP・ECN |
板情報の閲覧 | 可 | 不可 |
ワンクリック注文 | 可 | 可 |
同時決済 | 可 | 不可 |
インジケーター | 多い | 少ない |
自動売買(EA) | 多い | 少ない |
上記がcTraderとMT4の大きな違いです。
他にもcTraderは日本時間・日本語表記できるなどの数多くの違いがありますが、今回はFX初心者向けに情報を絞っています。
これらの違いをcTraderのメリットとデメリットともに紹介していきましょう。
cTraderのメリット
板注文が閲覧できる
板注文とは、Lot数が違う注文の平均価格、価格帯ごとの注文ボリューム、現価格と各価格の注文量をチェックできる情報のことをいいます。
板情報・ポジション情報を見ることができるので、より戦略的なトレードを行うことが可能です。
裁量トレーダーにピッタリ
STP方式だと注文はFXディーラーを介して提携している大手金融機関であるLP(リクディティプロバイダ)に送られます。
しかしcTraderはディーラーが介入しないため、FX取引参加者同士の直接取引が可能です。
ブローカー介入しないため、不利な約定拒否などは発生しません。
LPへのサーバー処理のラグも発生しないので注文価格と約定価格の大きな差が発生せず約定スピードも早いという特徴があります。
特に1日何百回と取引をするスキャルピング(短期取引)に適したプラットフォームといえるでしょう。
一括決済が可能
MT4でも同時決済は可能ですが、1つずつ注文が決済されるためタイムラグが発生します。
特に相場が大きく変動している際は、このタイムラグは致命的になりかねません。
cTraderであれば同時決済で複数のポジションを一括決済することが可能です。
MT4のようなタイムラグが発生しないので、相場が大きく変動していても直感的に思い描く決済ができます。
cTraderのデメリット
利用できるFX業者が少ない
現在cTraderを利用できる海外のFX業者は下記の5つとなります。
- TradeView(トレードビュー)
- AXIORY(アキシオリー)
- FXPRO
- FIBOGroup(フィボグループ)
- ICMarkets(ICマーケット)
日本のトレーダーが多く利用しているXMではまだcTraderは採用されていません。
cTraderをはじめ、これら業者はまだ日本では利用している人数が低く、ネットで調べてもあまり情報がないのが現状です。
FX初心者の方や知識がない方が利用する際は注意しましょう。
自動売買が利用しずらい
cTraderを利用する際のデメリットの1つにMT4と比べると自動売買が利用しずらいといった点があります。
そもそもcTraderで自動売買システムを作っている方がいないの現状です。
もちろんcTraderでも「cAlgo」と呼ばれる自動売買ツールは存在し利用できますが、日本語での解説が不十分です。
そのため普段からシステムトレードを行っている・検討されている方は、MT4に利用をおすすめします。
現状、裁量トレードはcTrader、システムトレードはMT4と考えておくとよいでしょう。
インジケーターが導入しずらい
cTraderは一般的なインジケーターはデフォルトで搭載されています。
cTraderには搭載されていないものは自身で導入する必要があり、ctdn.comというサイトからダウンロードしなければなりません。
またサイトには日本語表記はなく、英語表記のみとなるのでGoogle翻訳などを活用して読み進めないといけません。
MT4でオリジナルのインジケーターを使用している環境からcTraderへ移行する際は利用できない可能性があるので注意しましょう。
cTraderの登録方法
それでは、登録方法について解説します。
AXIORYで説明します。
cTraderを利用するには、追加口座を開設する必要があります。
トップページより「追加口座開設」をクリック。
プラットフォームの「cTrader」を選択。
「追加口座開設」をクリック。
口座開設が完了すると、上記のようにバナーで表示がされます。
口座開設が完了すると登録したメールアドレスにcTrader IDが届きます。
「Confirim cTrader ID」をクリック。
続いてパスワード設定の画面になりますので、そちらを設定します。
(忘れないようにメモをとってください)
cTraderのダウンロード方法
パスワードを変更すると設定完了です。
続いてcTraderをダウンロードします。
「ダウンロードする」をクリック。
「インストール」をクリック。
cTraderにログイン方法
cTraderが立ち上がったら、あなたの登録した「メールアドレス」と「パスワード」を入力。
「keep me logged in」に✅を入れて、「Log in」をクリック。
ログインができたら、音がなって操作ができるようになります。
以上で登録、ダウンロード、ログイン方法の完了です。