FX初心者でもいち早く稼げるようになるポイントは、エントリーポイントの見極めができるかどうかと言っても過言ではありません。
がむしゃらにエントリーして損失を積み重ねていきがちな初心者から成長するにはルールを作ってそのルールに従ったトレードをしていくことが鍵です。
今回は、「エントリーポイント」という点にフォーカスしてぜひ覚えておきたい内容を解説していきます。
エントリーポイントの重要性
トレードにおける重要なポイントはいくつかあります。
その中でも、エントリーポイントはかなり重要点になってきます。
なぜなら、ポジションを決済する利確ポイントや損切りポイントはいつでも自由に決めたり変えることができます。
しかし、エントリーポイントはポジションを保有してしまうと変動させることができないからです。
どのようなタイミングでエントリーをするのかが非常に重要なのです。
エントリータイミングによる優位性の違い
実際にチャートを用いてエントリータイミングによって、どのような「優位性の違い」があるのかを解説します。
例えば上昇トレンドが発生中に新規の買い注文します。
右と左は、エントリーのタイミングのみが違うトレードです。
この2つのトレードからタイミングの重要性が分かると思います。
左のエントリーポイントでは、ポジションを保有してからしばらくは含み損を抱えている状態になってしまいます。
これだけでも感情の影響を受けてしまいやすいです。
さらに、利確と損切りの比率が1:1のような感じになるので、優位性の高いトレードとは言えません。
一般的に、利確と損切りの比率のことを「リスクリワード」と言うことが多いです。
右側のエントリーポイントの場合は、ポジションを保有してすぐに含み益の状態になります。
この時点で、メンタルに影響が少ない良いトレードという差ができます。
さらに利確と損切りの比率(リスクリワード)が、2〜3以上というかなり優位性のあるトレードができます。
同じ利確ポイントでも、エントリーのタイミングが違うことで利益額は2倍近くの差ができます。
このように、タイミングによって優位性・利益額などが変動します。
慌ててエントリーなどをするより、じっと待って機会を待ってからエントリーする方が良いことが少なくありません。
エントリーポイントの見極め方
エントリーポイントを見極めるためには、あらかじめ相場の方向性というものを知っておくことが大事です。
相場の方向性を知るためには、順番があるのでその順番通りに確認していきましょう。
方向性を確認して、トレードの方針を立てていきます。
そうして立てた方針をもとにトレードしていくことで、計画性のあるトレードができます。
考えながらトレードをする習慣を作れるので、結果などを記録するなどして検証していくことも可能になります。
チャートを月足から順番に見て環境認識
チャートは、5分足・15分足などのような短期的な足だと、直近の値動きしか分かりません。
しかし4時間足・日足・週足などを見ると、短期足では分からなかったトレンド相場になっていたりすることがあります。
そのため、チャートを見るときには必ず長期足から順番に確認していきます。
年足は逆に分かりにくい場合もあるので、月足→週足→日足→4時間足…というように順番に確認します。
これで大きな動き方を確認できます。
ダウ理論とトレンド方向に従って方針を立てる
チャートを月足から順番に確認していき、だいたいの動き方を確認しました。
その次は、直近の値動きが、トレンド相場なのかレンジ相場かを見ていきます。
トレンド相場であればダウ理論が当てはまるかを確認して、トレンドが継続されていることを確認します。
基本的に、トレンドの方向に従った注文である順張りの方が勝率を高くできます。
それに従って、上昇トレンドであれば買い注文・下降トレンドであれば売り注文にします。
仮に上の画像のようなチャートを形成している場合は、買い注文となります。
良いエントリーポイントとは
エントリーにおいて良いポイントと言えるのは、いくつかありますが初心者でも分かりやすいポイントが下記の通りです。
- 損切りポイントが明確
- エントリー根拠が明確
- リスクリワードが良い
良いトレードとは、値動きのシナリオを考えて利確と損切りポイントをあらかじめ決めれるような(分かりやすい)トレードです。
逆に言えば、利確と損切りポイントがあやふやな時は、「相場の方向性がハッキリしていない」ということです。
そのような状況であれば、トレードを控えた方が無駄な損失を出すリスクを回避できます。
また、エントリーする際に自分が決めたルールやインジケーターをもとに根拠があるトレードをするべきです。
チャートでエントリーと結果の実例を解説
基本的に、チャートの動きに対して順張りで注文をする方針です。
下記の画像のようなチャートを形成している場合は、上昇トレンドだと判断できるので買い注文にします。
平行チャネルラインに綺麗に当てはまっていることや、ボリンジャーバンドのボトムに触れていることから上昇していくと予想できる。(→根拠のあるトレード)
リスクリワード(利確と損切りの比率)は2 :1となります。
結果的に、下記の画像のような値動きで利確ができました。
別のパターンも見ていきましょう。
今回は、下降トレンドでのトレードです。
順張りなので下降トレンドなら売り注文。損切りは前回高値の少し上に設定します。
利確ポイントは2つ考えられます。まずは安値を更新できるかどうかの値動きをリアルタイムで見ながら成り行き決済をしてみます。
結果は下記画像のようになりました。
今回は利確①の部分では下降の勢いが強いと判断して、利確②で決済しました。
リスクリワードは利確①では1:1になり、利確②では2:1という感じです。
このように、実際に値動きを見ながら利確ポイントを変動させて利益を増やせるようになることも重要です。
上記のようなチャートを見ると、「分かりやすい」と感じる方が多いと思います。
実際の値動きはそんなに簡単ではないと思う場合もありますが、逆に言えば「分かりやすい」と感じた時だけトレードをしても良いのです。
自信がある時のみトレードするというスタイルならリスクを抑えつつ資金を増やしていけるのでオススメです。
悪いエントリーポイントとは
悪いエントリーは、意識していくことで減らすことができます。
上記の良いエントリーの内容を守りつつ、下記の悪いエントリーに気をつけていけば上達していくはずです。
- 短期的な値動きに焦ってエントリー
- 根拠のない”なんとなく”のトレード
- 損切りポイントが分かりにいくい
基礎的な内容ですが、FX初心者はできていないことが多いので注意しながらトレードをしていきましょう。
短期的な値動きに焦ってエントリー
FX初心者にありがちな失敗として、短期的な値動きに翻弄されてしまうということです。
下記の画像は典型的な例です。
急激に下げていましたが、ローソク足が確定して結果的には上昇していきました。
このように短期的な値動きで、なんとなくエントリーしてしまうと損切りをすることになり損失を出してしまう人が多いです。
根拠のない”なんとなく”のトレード
また、「根拠のないトレード」は非常に危険です。
なぜなら、根拠を自分なりに作って考えながらトレードしていれば、記録などをすることで自分のトレードを検証・反省することができるからです。
しかし根拠のない”なんとなく”のトレードでは、いくら回数を積み重ねても成長することができません。
自分ではトレード経験を積み重ねて上達してきてるという感覚があったとしても、ただの錯覚になってしまいます。
損切りポイントが分かりにくい
下の画像のような値動きだと、方向性が分からず損切りポイントも分かりにくいです。
このようなチャートを形成しているときは無理にエントリーすると痛い目に合うことがあります。
値動きが小さく、並行で推移しているためチャートの方向性がわかりません。
このようなボラティリティが小さい時は、値動きの力を貯めている状態で、何かがきっかけでその後大きな値動きが発生します。
下手にエントリーしていると、こうした大きな値動きで損失を出してしまう可能性があります。
損切りを設定していなかった場合は、強制ロスカットなどに引っかかることもあるので注意です。
まとめ-分かりやすいエントリーポイントが最強
本記事では、FX初心者でも覚えやすい「良いエントリーポイント」を見極めるコツなどをお伝えしました。
良いエントリーポイントとは、要するに誰が見ても「分かりやすい」と感じるようなシンプルなチャートを形成しているときです。
まとめると下記のとおりです。
FX初心者は、ポジションを保有したい”ポジポジ病”などによって、なかなか思い通りの結果を出せない人が多いです。
そんなときは本記事の内容を参考にして、チャートを月足から順番に見て環境認識→ダウ理論とトレンド方向に従って方針を立てるという流れを習慣にしてみてください。
こうすることで、”なんとなく”のトレードを減らして、自分なりの根拠があるトレードができるようになります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。